症状レベル
本項では、これまで提供させて頂いた情報の具体的詳細についてお伝えしたいと思います。
Level.1 適応障害
症状:やる気がでない、気分が重いつらい。
特徴:ストレスの原因から離れれば症状は改善。休養で回復。
Level.2 うつ病
症状:やる気がでない、気分が重いつらい。重度。
特徴:ストレスの原因から離れてもよくならない。治療が必要。
Level.3 パニック障害
症状:得体のしれない恐怖、呼吸困難、動機
特徴:ストレスを通り越して自律神経機能も障害。突発的な発作。
アイドルなど芸能人が「しばらく休養します」というのは、大抵パニック障害にまで悪化し、体が思うように動かなくなった場合です。野球の「イップス」もパニック障害です。※タレント価値が下がらないよう、特に若い女性芸能人の精神疾患は隠す傾向があります。
呼吸困難、立っていられない、特に動悸で心臓バクバクは命の危険を感じるそうですが、最も辛いのは「得体の知れない恐怖感」に襲われその場にいられなくなることです。地面にうずくまり「ヒューヒュー」と、かろうじて呼吸しているようでは仕事もろくにできません。
心療内科の先生方に言わせれば、100人いれば2~3人は一生で一度は経験するよくある疾患ですし、自律神経の問題なので命の危険はありません。とはいえ、ご本人にとっては地獄ですよね。
具体的対策➀
まずは、プロテインを20g朝晩計2回飲むことがスタートです。
タンパク質は身体を作る材料です。本来、1日 / 体重×1g 摂取が最低ライン。それ以下は全て栄養失調です。どんどん老けます。ちなみに、
お肌のコラーゲンを作るのもタンパク質です。しかし、摂取したタンパク質をコラーゲンに変換するためには、1日 2000mg以上のビタミンCも同時に必要です。この量もサプリメントでしか摂取できない量です。
プロテインは1kg 3~4000円程度(一か月分)。しかし2週間で消費できれば最高です。疾患を抱えている場合、体重×2gが理想。(上限は×4g)そのためにも美味しい商品が一番ですよね。
・当方のオススメ
最近のプロテインは本当に美味しいです!さらに低糖質!
なお、プロテインはお腹にちゃんとたまります。若い方はよいとして、お恥ずかしながら当方のようなオジサンの場合、ちょっと胃がもたれるのです。
その場合は、是非EAAをお試し下さい。
プロテインをさらに分解したアミノ酸は、ほぼ水のように飲めます。
一度の摂取量は5g程度にしましょう。吸収がよいため一度に大量摂取すると浸透圧性の下痢に悩まされますのでご注意を。
EAAの場合 ⇨ 1日 / 体重×183mg、体重60kgの方であれば1日10gが必要、20gが理想です。
具体的対策②
鉄分は、すべてのミネラルの中で最も重要です。
正直、プロテイン+鉄。この組み合わせだけで一般的な体調不慮なら一気によくなります。
なぜなら、全身60兆全ての細胞にエネルギー生産装置である「ミトコンドリア」といものが入っているのですが、エネルギー生成の最終段階で「鉄分」が絶対に必要になるからです。
鉄を得たミトコンドリア君は喜んでエネルギーを作りまくりますが、不足するとしぼんでしまいエネルギーが作れません。
多くの慢性疾患の背景には、このエネルギー不足が潜んでいるのです。そして、セロトニンを作る際にも鉄は必須です。
女性の場合
・100mg が必要量です。2~3回に分け摂取。
・鉄サプリは「キレート」「フェロケル」と書かれたものが最強です。
※これらは海外からの取り寄せになりますが、amazon でも買えますし。iHerb というサイトが便利です。
※アミノ酸でコーティングされており、吸収率と速さがすごい。
女性の1日必要摂取量は6mgですが、これでは全くたりません。
鉄は最重要ミネラルなので体には「フェリチン」という形に姿を変え貯蔵するシステムがあります。しかしほとんどの女性は貯金が足りておらず、貯金額を増やし鉄供給を安定させるためにも100mgが必要量となり、これだけとっても通常数カ月かけやっと十分な貯金量になります。※ちなみに病院で処方される鉄剤はこの倍です。
男性の場合
・一日摂取量は7mg
・ヘム鉄がオススメです。
薬局で売っているもので大丈夫です。
ヘム鉄は吸収量を小腸の粘膜が自動調整してくれるので、過剰摂取はありません。
便が茶褐色にならなければまだ増やせるサインですし、茶褐色になってきたくらいの時の量がちょうど良いのではないかと思います。
具体的対策➂
ナイアシンは最終的に、抗老化作用のある若返りビタミンです。摂取量が多ければ「抗老化遺伝子」と言われるサーチュイン遺伝子を作動させる働きがあります。※体内でNMNに変換されるため。
プロテイン + 鉄 + ナイアシン を摂取することで、ほとんどの慢性疾患は防げると言われています。
ただ一つ問題があります。。
一度に大量摂取すると“ナイアシンフラッシュ” と言って、全身が蕁麻疹のように赤くピリピリする現象が起こります。始めて摂取した人はこれにビックリし、さぞかしそのすごさに戸惑うことでしょう。
しかし、それは強力な血管拡張作用であり、まったく無害で一説には「デトックス現象」とも言われています。
身体の様々な化学反応を支える縁の下の力持ちで、3大栄養素すべての代謝に係わるすごいビタミンです。
タンパク質を60gとれば、体内で10mg生成されるのですが、それでは全くたりません。
必要量は、3000mg です。一日3回に分け飲みましょう。※可能であれば、4~5000mg
一週間ほど摂取して、血中のナイアシン濃度が安定すると“ナイアシンフラッシュ” はもう起こりません。
※体に効いている感じがして、当方はナイアシンフラッシュが大好きなのですが。
しかし、、残念なことにフラッシュフリータイプのナイアシンが今人気です。
フラッシュが発生せず、効いている気がしなさそうなので、いかがなものかと思います。
しかしこちらなら、初めてのかたでも気軽に必要量を飲むことが出来ます。しかも、血管拡張作用を鎮めるため「イノシトール」という動脈硬化や脂肪肝を予防する成分が入っています。さらに、神経細胞を正常に保つ効果もあるため、セロトニンづくりにはこちらの方が最適なのではと思います。
もし購入されるなら、絶対にこちらを強くオススメします。
なお「タイムリリース型」といって、6時間ほどかけ徐々に吸収されるタイプもありますが、セロトニンをつくるなら通常のナイアシンの方に軍配が上がります。血中濃度がびしっと上がるので違いが出ます。
おわりに
当院は、ストレス疾患を抱える患者さんのうち、一部の方へのメンタルケアが十分できず、心苦しい思いをして参りました。お力になれなかった方々や、元々メンタル不調をお持ちの方へのアフターフォローになればと、セルフケア方法を提供させて頂きました。
最も重症のパニック障害を例に上げましたが、自律神経の不調から重症疾患までセロトニンの枯渇が背景にあります。どうぞ気が向きましたらご健康にお役立て下さい。
陰ながらあなた様のご活躍応援しております。ありがとうございました。